医療従事者へ患者からの声
過去に治療を受けてくださった患者からの言葉を伺うことは、常に心温まる瞬間です。炎症性乳がんのような進行性の高い病に立ち向かうことの重さは、経験した人でないと理解するのは難しいです。私は誰もがそうした経験をすることを望んでいません。むしろ、治療法の進化に情熱を持ちつつ、予防や早期発見にも焦点を合わせることが重要だと考えています。
私が学び取った多くのことは、10年以上に努めたモーガン・ウェルチ炎症性乳がん研究プログラムとクリニックに負うものが大きいです。その成果を具体的な数字で示すのは難しいですが、最善を尽くしてきたことは間違いありません。転移性炎症性乳がんと闘いながらも人生を謳歌するクネッパーさんや他の患者様たちに、深く感謝の気持ちを持っています。彼女の歩む道は私にとって励みとなり、彼女の今後をいつも気にかけています。
私がMDアンダーソンがんセンターを離れる決意をしたのは、どこにいても最高水準の治療を届けるというビジョンがあったからです。ハワイ大学がんセンターに参加してからの挑戦は、炎症性乳がんに特化した研究・臨床チームを形成することでした。ハワイ大学がんセンターは、大手病院と比べリソースは少ないものの、特にハワイ先住民や太平洋諸島の方々のIBC発症率が高いことから、等しい質の治療を目指しています。この理念は、がんの種類に関わらず重要です。