がん治療中に車を運転しても大丈夫?
Introduction
がん治療中に車を運転することは、基本的には避けるべきとされています。
がんは治療法によって、副作用や体調に変化が生じることがあるからです。そのため、運転には十分な注意が必要となります。
確かに、一概に抗癌剤使ってるから運転してはいけないっていうことにはならないです。人によって副作用の現れ方は異なります。しかし、副作用がいつ現れるかは誰にもわかりません。だから、医師としてはがん治療中の運転は控えてくださいとお願いするしかないのです。
納得して運転を控えていただけるように、今回は次の観点からがん治療中に運転を控えてほしい理由を解説していきます。
Contents
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抗がん剤は眠くなる
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放射線治療と免疫療法の影響
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治療が遅れるリスク
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いつから運転を再開すべきか
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抗がん剤は眠くなる
抗がん剤治療では、吐き気の緩和やアレルギー症状を予防する目的でステロイドが使われます。ステロイドには覚醒作用があり、夜に眠れなくなることがあります。夜に眠れなかったことで、日中に眠気に襲われるということも考えられますので、特に運転は避けるべきでしょう。また、一部の吐き気止めには、眠たくなる副作用があります。
抗がん剤自体も、突然吐き気を催したりすることがあります。就寝時間中の体調不良などによって睡眠の質が下がっている可能性がありますので、治療を受けている期間は、運転は控えるべきです。
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